【告白】見積もりは4倍…それでも私が「逃げ道」を捨てて、姉妹の持ち方矯正プロジェクトを始めた理由。
こんにちは。 ベビスタです。
今日は、現在進行中のペン開発の裏側で起きた、 私個人「恥ずかしい失敗」と「大きな決断」についてお話しさせてください。
正直、これを書くのは少し勇気がいります。
■ 突きつけられた現実と、甘い誘惑
先日、開発中の矯正ペンの詳細設計が完了し、 制作会社から見積もりが届きました。
金額を見て、目が点になりました。 当初の想定の、実に4倍以上。
個人のプロジェクトとしては、足が震える金額です。
最大のネックは「金型代」でした。 最高の効果を出すために「右手用」「左手用」を別々に作ろうとすると、 当然、金型も2つ必要になり、コストは倍増します。
「これは、リスクが高すぎる…」
私は怖気づきました。 そして、制作会社にこう伝えてしまったのです。
「左右両方で使える、ユニバーサルデザインにしてください」
そうすれば、金型は1つで済む。 在庫リスクも減る。 「ユニバーサルデザイン」と言えば聞こえはいいし、現代的だ。
頭の中では「コスト削減」という正義を振りかざしていましたが、 心の中ではずっと葛藤していました。
「本当にこれでいいの?」 「左右別々にした方が、子供の指には絶対にフィットするはずなのに」 「私は、売れるために妥協したものを作ろうとしているの?」
答えが出ないまま、数日が過ぎました。
■ 1人目の衝撃:6歳の娘と先生の言葉
そんなモヤモヤを抱えた先週、 6歳になる下の娘の学校で個人面談がありました。
そこで先生から言われた一言に、私は耳を疑いました。
「〇〇ちゃん、文字を書くのにとても苦労しています。鉛筆の持ち方に問題がありますね」
ショックでした。 なぜなら、娘は私が作った「まほうのドリル」で練習していて、文字自体は早くから習得していたからです。
「書けているから大丈夫」 そう思い込んで、肝心の「握り方」を私は見ていなかったのです。
慌てて家に帰り、改めて娘の手元を確認しました。 そこには、教科書に出てくるような「典型的な悪い持ち方」をしている娘の姿がありました。

いつも一番近くにいて、娘のことを見ていたつもりでした。 なのに、開発者であるはずの私が、娘のSOSに気づけていなかった。 母親として、猛省しました。
■ 2人目の衝撃:9歳の娘の「当たり前じゃん」
焦った私は、9歳になる上の娘にも聞きました。 「ねえ、鉛筆ちゃんと持てる?」
娘は頼もしく答えました。 「当たり前じゃん!」
ああ、よかった。さすがにお姉ちゃんは大丈夫か… そう安堵したのも束の間。
念の為、彼女が宿題をしている手元を覗き込んで、言葉を失いました。
下の娘よりも、もっと酷い持ち方だったのです。

ガッチリとロックされた親指。 垂直に立った鉛筆。 そういえば、彼女は頻繁に鉛筆の芯を折っていました。 あれは乱暴だったからではなく、持ち方のせいで過剰な力がかかっていたからだったのです。

「当たり前じゃん」という言葉は、 「この持ち方しか知らない」という意味だったのです。
■ 「ユニバーサルデザイン」という名の逃げ道
目の前には、持ち方に苦しむ2人の娘。 そして私の手元には、「コスト削減のために妥協した設計図」。
自分が情けなくなりました。
私は「ユニバーサルデザイン」というカッコいい言葉を隠れ蓑にして、 「最高のものを作る」という責任から逃げようとしていただけでした。
身近にいる娘たちさえ救えない道具を作って、 お客様のお子さんを救えるはずがありません。
私はその場で決心しました。
「妥協は一切やめよう」
すぐに制作会社に連絡し、こう伝えました。 「コストがかかっても構いません。左右別々の、最高に効果が出る型で作ってください」
■ 「姉妹の持ち方矯正プロジェクト」始動
開発費は膨れ上がりました。 失敗したら、本当に痛手です(笑)。
でも、もう迷いはありません。 私には、神様がくれた最高の「実験パートナー」が2人もいるのですから。
- 6歳の娘: これから鉛筆学習をスタートする「予防と定着」のモデル
- 9歳の娘: 確立してしまった悪い癖を直す「矯正」のモデル
この異なるタイプの2人が使って、本当に効果が出るものを作る。 それができれば、同じ悩みを持つすべての親御さんの力になれるはずです。
これからペンの開発進捗と並行して、 【実録】姉妹の持ち方矯正プロジェクト の様子も、包み隠さずこのブログで発信していきます。
娘たちの持ち方は直るのか? 私の会社はコスト増に耐えられるのか?(笑)
ぜひ、同じママとしての目線で、ハラハラしながら見守っていただければ幸いです。
追伸:
今回掲載した、娘たちの「持ち方」の写真。 一見すると「子供ならよくある持ち方じゃない?」と思われたかもしれません。
でも実は、この持ち方こそが、 「集中力が続かない」 「姿勢が悪くなる」 「字が雑になる」 という負の連鎖を引き起こす「危険なサイン」だったのです。
なぜ、この持ち方がいけないのかについて、詳しく解説しようと思います。
(今日はお子さんの手元を、こっそりチェックしておいてくださいね!)